むかしむかしの遠いむかし、あるところに、炎の国(えんのくに)と呼ばれる美しい国がありました。

そこは八百万神(やおよろずのかみ)が治める、自然豊かな山々に囲まれた、清流の薫るそれはそれは美しい国でした。

気の遠くなるほどの時が流れたある日

退屈を持て余した、とある2人の神が”ニンゲン”と呼ばれる生き物を創り出し、この退屈な国、炎の国(えんのくに)をオモシロキ国にするという遊びを始めました。

しかしそれは、オソロシキ世界…

オモシロキ世界とは表裏一体、まったくの別世界…

後の世に、魔界と呼ばれることとなる、オソロシキ世界を生み出すきっかけになってしまったのでございます。

そんなこととはつゆ知らず…

イザナギとイザナミに創り出されたニンゲンは、オトコと呼ばれる者と、オンナと呼ばれる者に分けられ、それぞれが手を取り合い、退屈な国、炎の国(えんのくに)をオモシロキ国にするように命ぜられました。

果たしてニンゲンは、この退屈な国、炎の国(えんのくに)を、オモシロキ国にすることができるのでしょうか?

それとも…

オソロシキ魔界になってしまうのでしょうか?

ここまでお読みいただいた人間の方にお願いがございます。

いえいえ…お手間は取らせません。

もしよろしければ、炎の国(えんのくに)に点在する村の長になっていただき、1日1回だけニンゲンに指示をあたえ、この退屈な国をオモシロキ国へとお導きくださいませ。